埋没毛は治すべき?原因と正しい治し方を解説

埋没毛は治すべき?原因と正しい治し方を解説

埋没毛とは、自己処理ができないのに毛が黒く透けて見えてしまうという厄介な存在で、埋もれ毛とも呼ばれています。

埋没毛は、皮膚に埋もれて抜くことができないので、放置してしまいがちです。実際に、埋没毛になってしまっても半分以上の人は何もせずに放置しています。

しかし、埋没毛は放置すると肌を汚く見せたり、炎症を起こして状態がさらに悪化してしまうリスクがあるので、埋没毛ができてしまったら放置せずに対処することが大切です。

この記事では、埋没毛ができる原因や放置するリスク、できてしまったときの治し方を解説します。自宅で簡単にできる方法もあるので、ぜひご参考ください。

そもそも埋没毛とはどのような状態?

埋没毛とはどのような状態?

埋没毛は、ムダ毛が皮膚の上に出てこられず、埋もれたまま成長している状態です。皮膚の最も表面にある角層に毛が覆われており、その下で毛が成長を続けています。

埋没毛のさまざまな生え方

埋没毛の生え方はさまざまで、長く成長を続けるとくるくる渦を巻いた埋没毛になったり、細菌が侵入して赤く炎症を起こしたります。

脱毛を受けたことがない男女200名を対象に、「毛の自己処理と埋没毛のお悩み」についてアンケートを実施したところ、2人に1人が「埋没毛になったことがある」と回答しました。

【アンケート】埋没毛になったことはありますか?
埋没毛の経験の有無に関するアンケート調査結果
調査概要
  • 調査期間:2024年3月22日~3月25日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査人数:200人
  • 調査対象:脱毛を受けたことのない男女

埋没毛は、毛を自己処理している人の多くが経験する、身近な毛のトラブルといえます。

埋没毛の原因は自己処理による肌のダメージと皮膚の乾燥

埋没毛と角質肥厚の関係

埋没毛は、自己処理による肌のダメージ皮膚の乾燥の2つが、大きな原因として挙げられます。自己処理や乾燥によって皮膚の最も表面にある角層が厚くなる「角質肥厚」が起こり、厚くなった角層に毛が埋もれてしまいます。

自己処理による肌のダメージが埋没毛の大きな原因

埋没毛は、自己処理によって肌が傷つくことでできてしまうケースが多いです。

自己処理によって肌が傷つくと、かさぶたが形成されて毛が埋もれてしまいます。また、下の図のように自己処理で肌が傷つくと、そのダメージから皮膚を守るために角質肥厚が起こり、厚くなった角層に毛が埋もれて埋没毛になってしまうこともあります。

自己処理でダメージを受けた肌
肌を傷つけやすい自己処理の方法4つ
  • カミソリ
  • 毛抜き
  • 除毛テープや除毛ワックス
  • 除毛クリーム
  1. 1 カミソリ

    カミソリは、毛を自己処理している人の多くが使用する、ポピュラーな方法です。実際、アンケート結果では約8割の人がカミソリを使っていると回答しました。

    【アンケート】身体のムダ毛処理によく使う方法は何ですか?(複数回答可)
    ムダ毛の自己処理に関するアンケート調査結果
    調査概要
    • 調査期間:2024年3月22日~3月25日
    • 調査方法:インターネット調査
    • 調査人数:200人
    • 調査対象:脱毛を受けたことのない男女
    カミソリ

    カミソリは、毛だけではなく肌の角質まで削ぎ落としてしまうので、かさぶたの形成や角質肥厚につながり、毛が埋もれやすくなってしまいます。実際、カミソリを使って自己処理をしている人からは、「埋没毛ができる」、「毛穴に毛が詰まりやすくなった」というアンケート回答もありました。

    カミソリは、根本から毛をしっかり剃れてなめらかな肌に整えられますが、埋没毛を増やす原因になってしまうのです。

  2. 2 毛抜き
    毛抜き

    毛抜きは、毛を自己処理している人の約17%が使用しており、他の除毛クリームや除毛テープなどと比べると、ポピュラーな自己処理の方法です。しかし、毛を引き抜く際に毛穴周辺が傷ついて、かさぶたができたり、角質肥厚が起こったりします。

    毛抜きは毛根ごと毛を除去できるので次の毛が生えにくくなりますが、カミソリと同様に埋没毛ができる原因となってしまいます。

  3. 3 除毛テープ・除毛ワックス
    除毛テープ・除毛ワックス

    除毛テープや除毛ワックスは、肌から引き剥がす際に毛を一気に引き抜く自己処理の方法ですが、その際角層まで剥がしてしまうので、角層が厚くなる原因となります。

    除毛テープや除毛ワックスは、毛抜き同様に毛根ごと毛を除去できますが、肌にはかなり負担のある方法ですので、埋没毛ができやすくなってしまいます。

  4. 4 除毛クリーム
    除毛クリーム

    除毛クリームは、毛の主成分であるタンパク質を溶かすことで、ムダ毛を取り除く方法ですが、皮膚の主成分もタンパク質であるため、毛と一緒に皮膚も溶かしてしまう可能性があります。溶けてダメージを受けた角層は角質肥厚を起こします。

    除毛クリームは、広範囲の毛を一気に処理できますが、肌への負担は大きく埋没毛ができやすくなってしまいます。

皮膚の乾燥も埋没毛の原因

埋没毛は、皮膚の乾燥によってもできやすくなります。

皮膚のうるおいは、摩擦や紫外線などの刺激から、皮膚を守る役割があるので、うるおいが不足して乾燥している皮膚は刺激に敏感になってしまいます。

刺激に敏感になった肌は、自己処理でダメージをうけた肌と同様、角質肥厚が起こり、埋没毛ができやすくなってしまいます。

埋没毛ができやすい部位とその理由

埋没毛ができやすい部位

埋没毛は、自己処理の頻度が多い部位にできやすいです。埋没毛になったことがあると回答した男女99名に「どの部位に埋没毛ができたことがあるか」アンケートを行ったところ、自己処理を頻繁に行う足・ワキ・顔・腕が多くあげられました。

【アンケート】どの部位に埋没毛ができたことがありますか?(複数回答可)
足(ひざより下)60人
ワキ32人
17人
腕(ひじより先)13人
太もも13人
VIO9人
手指7人
二の腕7人
お腹4人
その他3人
調査概要
  • 調査期間:2024年3月22日~3月25日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査人数:200人
  • 調査対象:脱毛を受けたことのない男女

足・ワキ・顔・腕は、高頻度な自己処理が原因でかさぶたができたり、角質肥厚が起こったりするので、埋没毛ができやすくなります。さらに、これらの部位は人の目につきやすいので、自己処理を止めたくても止められず、肌の負担が積み重なって埋没毛は増え続けてしまいます。

自己処理の頻度が多い足・ワキ・顔・腕にできた埋没毛を解消するためには、自己処理を止めるための対処が必要です。

埋没毛を放置して治る場合と治らない場合

埋没毛は自然と治る?

埋没毛を放置した場合、自然と解消されることもあれば、埋没毛の状態が悪化してしまうこともあります。

埋没毛を放置して自然と治る場合

医療脱毛クリニックや皮膚科などの医療機関では、体毛が埋没している以外に特に症状がない場合、治療はせずに経過観察となることが多くなります。経過観察とは、埋没毛に対して何も行わないということです。

一般的に、肌の新陳代謝であるターンオーバーとともに、古い皮膚が体外へ押し出されるため、埋没毛を覆う角質は排出されます。健康的な肌の場合、ターンオーバーの周期は28日とされており、これを待てば埋没毛は解消されます。

また、埋没毛で皮膚の内側に残ってしまった毛は異物として認識され、分解されて自然となくなることもあります。

埋没毛が自然と治るまでには時間がかかる

ターンオーバーは、皮膚の乾燥や加齢、生活習慣の乱れなど、さまざまな要因で遅くなり、なかなか角質が剥がれないということもあります。この場合は、埋没毛が出てくるまでに何ヶ月もかかってしまいます。


また、埋没毛が分解されるまでにどれくらいの期間がかかるかもわかりません。ターンオーバーを待つときと同様、「埋没毛がいつまで経っても治らない!」ということもあり得ます。

埋没毛の放置で考えられる2つのリスク

埋没毛を放置する2つのリスク

埋没毛を放置して状態が悪化すると、埋没毛の増加や毛嚢炎につながります。

  1. 1 埋没毛の数が増えてしまう

    埋没毛ができる主な原因は「自己処理によるダメージ」と「皮膚の乾燥」なので、現在のお手入れ方法を継続している限りは、かさぶたができたり角層が厚くなったりというリスクは避けられず、埋没毛は増えていく一方です。

    今は気になっていない部位にも埋没毛ができ始め、肌触りが悪くなったり、肌の見た目が汚くなってしまう可能性があります。

  2. 2 毛嚢炎へと悪化してしまう

    毛嚢炎は、炎症による軽い痛みや赤みを伴う症状で、毛穴中心にプツっとした白い膿のようなものが見える場合があります。

    もともと体毛は、毛穴以外の皮膚の細胞にとっては異物にあたるものです。そのため皮膚の中に体毛がある埋没毛のような状態は、周りの皮膚に炎症が生じて、毛嚢炎となることがあります。

きれいな肌を目指すなら埋没毛は放置しない

埋没毛を放置すると、埋没毛の数がさらに増えて黒いプツプツが目立つ肌になってしまう場合があります。また、毛嚢炎に悪化して炎症が長引くと、色素沈着が残ってしまう場合もあります。


どちらの場合も、肌の見た目が悪くなってしまうリスクがあるので、「肌をきれいに保ちたい」という方は、埋没毛ができたら放置せずに正しく対処しましょう。

埋没毛を無理に取り出してはいけない

埋没毛ができるとどうしても気になってしまい、爪や毛抜きで取り出したくなる人もいるかと思います。しかし、埋没毛を無理やり取り出すと皮膚が傷ついてしまい、埋没毛の再発炎症が悪化するリスクが高まります。

埋没毛を取り出す3つのリスク
  • 皮膚が傷ついてさらに角層が厚くなり、埋没毛が再発する
  • 細菌が侵入して毛嚢炎へ悪化する
  • 炎症が重症化して色素沈着が起こる

埋没毛を力ずくで取り出す行為は、埋没毛の状態を悪化させるリスクがあるので、埋没毛には正しい方法で対処しましょう。

埋没毛の治し方には2パターンある

埋没毛はできている部位によってセルフケアで治る埋没毛と脱毛が必要な埋没毛の2つに分かれます。

セルフケアで治る埋没毛

自己処理の頻度が少ない部位、例えば背中や胸・お腹などの部位に埋没毛ができた場合は、丁寧なセルフケアで埋没毛の解消が期待できます。

脱毛が必要な埋没毛

自己処理の頻度が多い部位にできている埋没毛は、自己処理自体が負担となって埋没毛ができやすくなっているので、脱毛によって毛を生えにくくし、自己処理の頻度を減らす必要があります。

埋没毛を治すセルフケアの方法3つ

角質肥厚と埋没毛の関係埋没毛を治すセルフケア3選

本来は埋没毛ができにくい部位に埋没毛ができてしまった場合は、簡単なセルフケアで埋もれている毛を外に出すことができます。

  1. 1 電動シェーバーで自己処理する
    電動シェーバー

    埋没毛ができているときは、自己処理による肌の負担をなるべく軽くするために電動シェーバーを使用しましょう。

    電動シェーバーはカミソリと異なり、角層を傷つけずに毛を剃れます。角質肥厚を防ぎながら自己処理ができるので、埋没毛の悪化を予防できます。

  2. 2 保湿ケアで角層をやわらかく整える
    ボディの保湿

    ボディローションやボディクリームを用いて肌を保湿し、角層のうるおいを保つことも大切です。

    うるおいでやわらかくなった角層が剥がれやすくなるので、埋没毛が自然と外に出てきます。

  3. 3 角質ケアで毛を覆う角層を取り除く
    ボディの角質ケア

    ピーリングジェルやスクラブを用いて毛を覆う角質を取り除くケアも効果的です。

    ピーリングジェルやスクラブは、古い角質をやわらかくほぐして剥がれやすくし、埋没毛が外に出てくるのを早めてくれます。

埋没毛を治す脱毛の方法3つ

埋没毛を治す脱毛の方法3選

埋没毛ができやすい部位は、頻繁な自己処理が原因で毛が埋もれているので、脱毛によって自己処理の頻度を減らすことができれば、埋没毛はできにくくなります。

また、毛が生えづらい状態になるので、埋没毛の根本改善を期待できます。

  1. 1 家庭用脱毛器
    家庭用脱毛器

    引用:ビートツー

    脱毛方法光脱毛・レーザー脱毛
    肌への作用発毛組織にダメージを与え、一時的な抑毛・減毛効果を期待できる
    メリット
    • 事前の予約やカウンセリングが不要
    デメリット
    • Vラインの埋没毛に対処できないことがある
    • 埋没毛の改善を実感できるまでに長い期間かかることもある

    家庭用脱毛器は、専用の機器を用いて自分で行う脱毛方法で、機器から照射される光が発毛組織にダメージを与えます。発毛組織が傷つくと毛をつくり出す機能が弱まり、毛が生えにくくなるので、埋没毛ができづらくなります。

    サロンやクリニックでの脱毛と異なり、事前の予約・カウンセリングが不要なので、埋没毛が気になったらすぐに始められる方法です。

    ただし、VIOに対応している家庭用脱毛器が限られているので、Vラインの埋没毛に対処できないこともあります。また、クリニックやエステサロンで使われる機器に比べると発毛組織に与えられるダメージが小さく、埋没毛の改善を実感するまでに長い期間を要することもあります。

  2. 2 エステサロン脱毛
    エステサロン脱毛機器

    引用:CUBE DUO

    脱毛方法光脱毛
    肌への作用発毛組織にダメージを与え、一時的な抑毛・減毛効果を期待できる
    メリット
    • Vラインの埋没毛に対処できる
    デメリット
    • 埋没毛が再発するリスクがある

    エステサロンでの脱毛は、店舗へ足を運んでスタッフから施術を受ける方法です。エステサロンで使われる機器は家庭用脱毛器と同様、発毛組織にダメージを与えるものですが、家庭用脱毛器と比べて発毛組織に与えられるダメージが大きく、埋没毛の改善を実感しやすい方法です。

    エステサロンで使用される機器はVIOに対応しているので、Vラインにできた埋没毛にも対処できます。

    一方で、実感できるのは抑毛・減毛の効果のみで、永久脱毛はできないため、埋没毛が再発するリスクはなくなりません。

  3. 3 医療脱毛
    医療用レーザー脱毛器

    引用:CANDELA

    脱毛方法レーザー脱毛
    肌への作用発毛組織を破壊し、永久脱毛できる
    メリット
    • 施術が完了した部位は埋没毛の再発リスクがなくなる
    デメリット
    • 家庭用脱毛器やエステサロンでの施術比べて費用が高い

    医療脱毛は、クリニックへ足を運んで国家資格を持つスタッフから施術を受ける方法です。医療レーザー脱毛機は、発毛組織を破壊することができます。一度破壊された発毛組織は二度と復活しないので永久脱毛の効果があり、施術が完了した部位は埋没毛の再発リスクがなくなります。

    永久脱毛は約1年で効果を実感できるので、エステサロンでの脱毛よりも早く埋没毛の解消を実感でき、その先も長く埋没毛の悩みから解放されます。

    ただし、家庭用脱毛器やエステサロンでの脱毛に比べると費用が高いという点がデメリットです。

埋没毛を繰り返したくないなら脱毛がおすすめ

埋没毛は、自己処理による肌のダメージと皮膚の乾燥によってできてしまうので、埋没毛を悪化させないためには、肌を傷つけない自己処理、丁寧な保湿ケア・角質ケアが必要です。

しかし、自己処理を頻繁に行う必要がある部位や、毛が硬くて太い部位の埋没毛は、セルフケアでの改善が難しいこともあります。

セルフケアでの改善が難しいときには、脱毛がおすすめです。脱毛によって毛が生えにくい状態にすることで、埋没毛の再発リスクをなくせます。

埋没毛を脱毛で治すなら医療脱毛がおすすめ

医療脱毛は永久脱毛の効果があるので、施術が完了すれば埋没毛の再発リスクがなくなります。家庭用脱毛器やエステサロンでの脱毛に比べ、効果を感じるまでに必要な期間も短く、埋没毛の改善を感じやすい点もメリットです。

埋没毛を繰り返したくないという方は、ぜひ医療脱毛を検討してみてください!

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