医療レーザー脱毛は何回で毛が抜ける?仕組み・期間の目安

医療レーザーは皮膚の表面や深層部にあるメラニン色素を狙い打ちできるため、脱毛はもちろん、ほくろやシミ治療にも幅広く利用されています。
医療レーザー脱毛で毛が抜ける仕組みを知ったうえで脱毛を始めていきましょう。
脱毛コース完了までの平均的な回数や期間の目安と、医療レーザー脱毛で使われるレーザー機器の特徴を徹底解説します。
毛周期に合わせた施術が重要!医療レーザー脱毛で毛が抜ける仕組み

クリニックで行う医療レーザー脱毛は、毛に含まれる黒い色素(メラニン色素)に反応する特殊なレーザーを肌に照射し、毛根や周辺の組織を破壊して毛の成長を抑える施術方法です。
医療レーザー脱毛機は医療資格を持った医師や看護師のみが使用できます。
特別な波長の医療レーザー光で毛根組織を破壊する
医療脱毛は毛の黒い色素(メラニン色素)に反応する医療用レーザーを肌に照射します。毛根に充分に熱を送ることによって、毛を作り出す毛母細胞を破壊する脱毛方法です。
医療レーザーを照射した1週間~2週間後に、徐々に毛が抜け落ちていきます。

医療レーザー脱毛の施術後、脱毛部位の毛が根元からポロポロと抜け落ちることがあります。これを、「ポップアップ現象」といいます。
個人差はありますが、医療脱毛の施術から数日経つとポップアップ現象が起こります。
ポップアップ現象はVIOやワキなど毛が太くて濃い部分に起きやすい現象のため、部位によってはポップアップ現象は起こらない場合もあります。
そのため、脱毛後に毛がポロポロと抜け落ちないからといって、医療脱毛の効果が出ていないとは一概には言えません。
医療レーザーを照射するタイミングは決まっている
毛には毛周期という生え変わりのサイクルがあり、数ヶ月ごとに成長期・退行期・休止期の3つの期間を繰り返しています。
医療レーザーに反応するのは成長期の毛だけで、休止期の毛は反応しません。

休止期の毛は2ヶ月~3ヶ月すれば再び医療レーザーに反応する成長期に入りますので、2ヶ月~3ヶ月は期間を空けて繰り返し照射していく必要があります。
体毛の3分の2は皮膚の下にある状態なので、隠れている毛が生えて来たタイミング(成長期)に合わせて、医療レーザーを当てなければ効率的に脱毛はできません。
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いま目に見えている毛は、これから生えてくる毛のたった3分の1?
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実は約500万本ある体毛のうち、今生えている毛は130万~140万本ほどで、皮膚の下にはまだまだたくさんの退行期・休止期の体毛が潜んでいるのです。
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退行期・休止期の体毛が皮膚の下に隠れているから、医療脱毛を繰り返し行わないと毛がなくならない?
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医療レーザーは、照射時点で皮膚に出ている体毛にしか作用しないため、退行期・休止期の体毛にもレーザー照射するには時間をおいて照射回数を重ねていく必要があります。
医療レーザー脱毛の脱毛効果と回数・期間は?
毛周期に合わせた施術の重要性を述べてきましたが、それでは、医療レーザー脱毛の脱毛コース完了まで、どれくらい回数や期間がかかるものなのでしょうか?
脱毛経験者にアンケート調査を行ってわかった医療レーザー脱毛の回数・期間の目安を紹介します。
脱毛コースが完了するまでの平均回数
医療レーザー脱毛による脱毛コースが完了するまでの平均的な脱毛回数は、平均5回~8回前後です。
クリニックによっては3、4回でコース完了としている脱毛プランもあり、毛の量や生える範囲に合わせてコースの回数を選択できます。
ただし毛質や毛量には個人差があるため、何回で脱毛効果が出るとは断言できません。重要なのは、クリニックでコース契約前のカウンセリング時に、希望の仕上がりに合わせた回数を医師と相談することです。気になる点は積極的に質問することをおすすめします。
毛周期に沿った医療レーザー脱毛の施術は、成長期の毛が生えそろう2ヶ月~3ヶ月ごとの間隔で進めていきます。施術5回の場合は早くて1年前後、施術8回の場合は1年半~2年前後の期間がかかることになります。
脱毛効果や痛みが異なる!医療レーザー脱毛機ごとの特徴

医療レーザー脱毛で使用する医療レーザー脱毛機の機種が違うと、期待できる脱毛効果も異なります。
施術時の痛みや肌ダメージが少ない機種など、医療レーザー脱毛機ごとの特徴を理解して、自分の肌や脱毛部位に合った医療レーザー脱毛機を選びましょう。
太くて濃い毛に照射できるアレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーを使った医療レーザー脱毛機は、冷却機能や照射のスピード調整機能が備わり、施術時の痛みを緩和しながら脱毛できます。
太くて濃い毛に照射できる一方で、メラニン色素が多い日焼け肌、小麦肌の脱毛には不向きです。
- ワキやVIOの脱毛を希望する人
- 毛が濃い人
- 肌の色が比較的白い人
アレキサンドライトレーザーを用いた医療レーザー脱毛機は、ジェントルレーズ、ジェントルマックス、クラリティツイン、エリートプラス、エリートMPXなどが挙げられます。
産毛や細い毛の脱毛に使用されるダイオードレーザー
ダイオードレーザーの特徴は、産毛や細い毛の脱毛に使用されることやじんわりと熱を与えて痛みを抑えることが挙げられます。
ダイオードレーザーで照射するレーザーの温度は他の医療レーザー脱毛機よりも低温です。そのため、施術時の痛みを緩和してくれるぶん、ダイオードレーザーは毛が抜けるまでに時間がかかる側面もあります。
- 全身をまとめて脱毛したい人
- 産毛までしっかり脱毛したい人
- 痛みの少ない脱毛を希望する人
ダイオードレーザーを搭載している医療レーザー脱毛機は、ライトシェアデュエット、メディオスターNeXT Proなどがあります。
根深い毛に使用されるヤグレーザー
ヤグレーザーは皮膚の奥までレーザーが届きやすく、根が深い毛の脱毛に使用されます。他の医療レーザー脱毛機と合わせて、部分的に使われることの多い特徴があります。
ヤグレーザーは小麦肌でも使えるなどのメリットが多い一方で、導入しているクリニックが少ない、痛みが強いなどのデメリットもあります。
- 多少の痛みは我慢できる人
- 産毛や細い毛の脱毛がしたい人
- 色素の濃い乳輪周りやVIOの脱毛を希望する人
ヤグレーザーの代表的な機器はジェントルヤグレーザーです。
医療レーザー脱毛を効率的に進めていくためには、脱毛の仕組みや機器の特徴を理解して、毛周期に沿って施術に通うことが重要です。
効率的に脱毛コースを完了!
施術の間隔は2ヶ月ほど空ける必要があり、間隔を空けずに急いでレーザー照射をしても脱毛効果は期待できません。
自分の肌の状態や脱毛したい部位に適した医療レーザー脱毛機を選ぶためには、まずはクリニックで受けられるカウンセリングに行くことが重要です。自分に合ったレーザー脱毛機を選び脱毛を始めていきましょう。
※医療脱毛の施術は自由診療であり保険適用外となります。