SORMA対談

『SORMA』の魅力を紐解いていく

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SORMA

アトピー治療について
追及した結果誕生した、
幹細胞コスメ『SORMA』

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前田

なるほど。ちなみに『化粧品』というカテゴリーで考えると“予防”という考え方はわりと浸透している気がするんです。もちろん皆さん「できてしまったシミを何とかしたい」という気持ちも込みで、美白アイテムなどを使用すると思うので、そこは医療的には“対処療法”ですよね。

でも基本的に『化粧品』は本来「シミを作らないようにする」という“予防的考え”のもとに作られています。

UVケアなどはその最たるもので「シミを作らせないため、肌を老化させないため」に紫外線ブロック剤をしっかり塗る……というふうに思っている人はかなり多いと思うのですが、それが医療になると“予防”という考え方はまだまだ浸透してないんでしょうか。コロナ禍でかなり「罹らないようにする」という風潮になってきたのは確かですが……。

信岡

そうですね。ただ今回『SORMA』を作るにあたってかなりの数の化粧品、そしてそこに配合されている成分などを調べました。そこに配合されていたのは何だったと思いますか?

一般的、もしくはハイブランドの化粧品において配合されていたのは“テクスチャーをよくするため”の成分がほとんどでした。

前田

(笑)。なるほど!おっしゃる通りかもしれません!

信岡

(笑)。でもね、ある意味テクスチャーが良いことはとても大事なんです。どうしてだと思いますか?

肌なじみがよくて心地良いテクチャーだと、それだけで「しっかり保湿されているんじゃないか」と“錯覚する”んです。

前田

ふむふむ。確かにそれはあるような気がします。肌にきちんとなじむと気持ちいい!と思いますからね。

信岡

保湿力もあるし、つけて寝たら翌朝肌がみずみずしい感じだし……。「これがいい化粧品なんだ!私に合っているわ」と思う方は多いと思います。

でも私たちが今回研究を重ねる中でそういった化粧品の実際の成分にフォーカスしてきましたが、実際は「そんなでもないじゃん……」って思うことが多かったのも事実(笑)。

前田

私たちがそれに関して声を大にして言うのはなかなか難しいですが……(笑)。リアルな現場の声が伺えてよかったです!

最近は数々のハイブランドがテクスチャーにおける“官能性”を大切にするようになりました。最初は海外ブランド、今ではドメスティックブランドも官能性テストを設けているところが多いと思います。

“心地いい”と感じることでスイッチが入り、より自己免疫力が高まることもあれば、その気持ちよさをリピートしたくなることで継続率が上がるというメリットもあると思います。

信岡

そうですね。成分以外の要素、この場合はテクスチャーですが、そういった感覚的なところの良さが結局は購買に繋がるのだと、そのように感じました。

前田

「いい化粧品とは何なのか」という根本的な問題の提議にもなると思います。

信岡

こちらにいらっしゃる患者様の中にハイブランドの高いスキンケアをフルラインナップでお使いの方がいらして、その方にサンプルをいただき、少し使ってみたり、内容を調べてみたりしたんです。

私たちとしても「こんな成分を入れるとテクスチャーがこんなにもよくなる」ということが分かり、とても勉強になりました。

しかしながら、それをアトピー患者の方に塗ったとしたら、次の日何も変わらない、もしくは症状が酷くなる方さえいらっしゃるんですよね。私たちが考える『保湿力』とか『スキンケアの力』というのは、アトピーで悩まれている方が塗って寝て、“治る”ことはないとしても、痒さや乾燥感が圧倒的に違うことが重要なんです。

テクスチャーの心地良さだけじゃなく、アトピーという皮膚の炎症についてきちんと考えたいというところから、サイトカインに着目しました。

前田

幹細胞の上清液にはサイトカインが多く含まれているんですよね。

信岡

そうです。でも単純にその上清液を多く配合すればいいというわけでもないのですが。

でも『SORMA』を立ち上げようと思ったのは、そういったアトピーの患者様方が心地良く使えるスキンケアを作りたいというのがきっかけだったんですよ。

前田

以前先生にお話を伺ったときも、アトピーの方が安心して心地良く使えるものを作りたかったとおっしゃっていましたね。

ここ数年幹細胞コスメという分類はとても増えていると思いますが、確かに「幹細胞を○○%配合!」という“量”の戦争になっている感があります。先生がおっしゃるように、多ければ多いほどいい、という問題ではないんですね?

信岡

あはは。本当に幹細胞が40、50%も配合されていたら、そのスキンケアは腐っちゃいますよ(笑)。

他社ブランドが何をもってして「50%配合」としているのかは分かりませんが、どのくらいの量をどうやって入れているかというのはとても大事なんです。

しかも、例えば同じ量の幹細胞を入れていたとしても、『SORMA』のような臍帯由来の幹細胞上清液を配合したスキンケアと脂肪由来、乳歯由来、歯髄由来などの幹細胞コスメとではまったく結果が異なるんですよね。

前田

その違いを一般女性が体感するのはなかなか難しいかもしれませんが……。

信岡

ひとつ面白い実験があって、アトピーの方やあと乾燥がひどいという人に臍帯由来の幹細胞上清液を配合したものを処方したところ、どうやっても肌がカサカサするとか粉を吹いちゃうと悩んでいた人たちの悩みがかなり解消されたんです。

それは幹細胞上清液に含まれるサイトカインのおかげ。保湿力を高めるだけでなく、サイトカインやそこに含まれる成長因子が肌の再生に働きかけるという仕組みがきちんと作用しているんですね。

前田

サイトカインの働きは「再生しなさい」というふうに指令を出すことですよね。

信岡

そうです。ですから『SORMA』においても、きちんと指令を出させるようにスキンケア成分のバランスを取るのが一番苦労したポイントです。

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